“繊細な人(HSP)” ～後編～ 対人編　コミュニケーションは大切、でも一人が好き

さて今回はいよいよ“繊細な人(HSP)” ～後編～ 対人編 となります。
前編と中編をまだ読まれていないという方は是非こちらもご覧ください！

>”繊細な人(HSP)” ～前編～ 音編 実はその音ストレスです

>”繊細な人(HSP)” ～中編 色々編 診断？共感できればHSPかも

〇対人について

繊細な人(HSP)は人とのコミュニケーションにおいて、良くも悪くもその絶大なポテンシャルを発揮します。
その中で私が感じていることや意識していることを紹介していきます。

・共感力が高い
まず前提として、人の話をものすごく真剣に聞きます。
私の場合相手の話9割、自分の話1割ぐらいの割合でほぼ相手の話を聞いています。
そしてその人の話がより重要であればあるほど真剣に聞き入ります。
その人にとって楽しい話であれば一緒に喜び、悲しい話であれば共に悲しみ、怒れる話であれば怒りが湧いてきて、まるで自分の事のように感じでしまうのです。
悩みの相談であれば一緒に悩み、より良い選択が出来るように共に考えます。

そうすることで、悩みを解消出来たり、話して良かったと思ってもらえることが私の至福の喜びでもあるのです。

・人が多い場所が疲れる
不特定多数の人が入り乱れている場所に行くと気疲れしてしまいます。
人混みが苦手だという方は多いとは思いますが、私が気疲れしてしまう理由をご説明します。

私の場合、“とにかく人に迷惑をかけたくない”という思いが強く、どのような場面に置いても人に気を遣ってしまいます。
人混みでいうと、無意識に周りの人の進行の妨げにならないように歩くというクセが付いています。
イメージで言うと、人の気配や動きを感知するゴーグル(眼鏡)をかけ、前から歩いてくる人の数、幅、距離、スピード、年齢、性別を瞬時に判断し、その進行を妨げない位置に自然に瞬時に移動する。ということを常に行っています。あたかもそこに自分が居ないぐらいの感じで動きます。

左端から男女の若いカップルが横並びに歩いてくる、その少し後ろの中央に小さい子供連れの家族がいるがカップルよりはスピードが遅い、ここは一旦右に避け…いや、右端から男性一人がかなりのスピードで追い越そうとしてきている。ということは自分は一旦中央に寄ってカップルを回避した後、すぐに左に避けて家族をかわし、更にその後…..
というふうに目まぐるしく頭を回転させて動いています。
スクロールで障害物を避けながら進むゲームみたいな感じです(笑)。

そこまで考えなくても、前から来る人も普通に避けてくれるでしょ。ってのが普通だと思いますが、避けてくれるなんて傲慢な考えだ。と思ってしまうのです…

一人の時はまだマシですが、子供を連れている時がほとんどなので、もうどうしたって結局人に迷惑をかけてしまいます。　すみませんすみません。という感じで歩きます。
かといって連れて行かなきゃいいって訳にもいかず、出かける度に気疲れしてしまうのです。

・人見知り
めちゃくちゃ人見知りします。
気を遣い過ぎて何をしゃべっていいか分からなくなります。
迷惑かなと思って話かけれません。
自分の話はほぼしません。聞かれれば必要な分だけ話す程度。
慣れて打ち解ければ普通にめちゃめちゃしゃべります。それでも自分のことは極力話しません。
本当に心の内を話せるのは、唯一無二の親友か両親ぐらいです。
まぁとはいえ私もそれなりの年齢でそれなりの経験もしているので、必要であれば普通に人並みのコミュニケーションは取れます。　ただ気を遣うから面倒くさいだけ…

・人に話しかける前に綿密なシミュレーションをする
仕事や生活において、人に伝えなければいけないことや話をしなければいけない場面に遭遇します。
そんな時は会話の流れや順序を組み立てて何度も何度も頭の中でシミュレーションします。
相手が疑問に思うであろうことは予測して考えておきます。
出来るだけ分かりやすく、簡潔に。

もちろん、話しかけに行くタイミングにも細心の注意を払います。
今は他の作業に集中しているから後にしよう。　次の行動を予測してそろそろ一段落付きそうだからここだ！　という感じで話かけに行きます。
それは上司部下、先輩後輩関係ありません。　全ての人の顔色や行動を伺いながら話すようにしています。

・電話が嫌い
電話は掛けるのも掛けられるのも嫌いです。
「メールやLINEは打ち込むのも待つのも面倒だからすぐに電話しちゃう。」
という方もおられます。
実際その方が効率も良く問題解決も早いですし、即電話をかけた方が良い場面もあります。
しかしそれは自己中心的な考えだと私は思います。(相手が商業施設ならいいですが)

私の場合起きている時間の殆どは、何か作業をしているか思考しているか行動しています。
どの場面においても、電話が掛かってきたら強制的に作業を中断して時間を割いて電話に出なければいけません。
正直イラっとしてしまいます。
このことを考えると電話を掛けるのも申し訳ないと思い、基本はメールやLINEをするようにします。
メールやLINEであれば空いた時間で返せますし、記録にも残るので忘れてしまっても読み返せます。

もう一つ電話が嫌いな理由として、相手の表情が見れないというのが難点です。
言葉だけだと微妙なニュアンスが伝えられずに誤解を招いてしまう恐れもありますし、穏やかな表情なのか気難しい表情なのか分からず感情が読み取りずらいというのが嫌いなポイントです。

・自分の失敗や注意されたことを忘れない
自分がやらかしてしまって注意されたことは些細な事でも忘れず、めちゃくちゃ反省し二度と同じことが起こらないようにします。
ただ、やらかした後はしばらくの間落ち込みます。
子供の頃の出来事もしっかり覚えていますし、何が悪かったのか理解もしています。
戒めや教訓のために、時々思い出すようにしています。
そして思い出すたびに少し落ち込みます。

・正直人と話したくない、関わりたくない
結果、ここに行きつきます。
前述したように、“とにかく人に迷惑をかけたくない”と思うあまり、気を遣い過ぎて人と話すのも関わるのも億劫になってしまいます。

人の話を聞いて共感できると言いましたが、自分の考えは人に理解してもらえないと思っています。
少し偉そうな物言いになってしまいましたが、決して他者を見下しているわけではなく、人の考えや思いというのは自分が一番理解していて、他社に100%理解してもらうの不可能だと私は思います。
その考えが先行した結果、人と話したくない、関わりたくない。という所に行きついてしまうのです。

一人の時間が本当に至福です。　誰にも気を遣わなくて済むからです。
本当に申し訳ないし言い方悪いですが、人と関わるのがとにかくただただ面倒くさいです。
気を遣って思い悩むのが本当に面倒くさいです。
ただ、それ程までに面倒や億劫と感じるということは、それだけ人とのコミュニケーションが重要な事だと考えているということです。

他社と交わることで沢山の経験をし、自己の成長に繋がり人生をより豊かにするのです。

〇まとめ
いかがでしたでしょうか。
繊細さや敏感さというのは人それぞれだと思います。
この“繊細な人”シリーズを読んでいただいた方の中でも、よく分かるーとか、自分はこうだなーとか、そこはあんまり気にしないなーとか、感じ方は色々だと思います。
共感していただいた方には、同じような悩みを抱える人は自分だけじゃないんだと思って欲しいですし、共感できなかったという方には、こういう感じ方をする人がいるということを知っていただき、少しでも優しくしてもらえたらなと思います。

私自身、辛いことも沢山あるし、気にしなくていいようなことで深く考え込んだり、繊細な人じゃなけりゃ楽だったのに。と思うこともありますが、繊細で敏感であるが故に人が気付けないことに気付けたり、特殊な能力が備わっていたり、同じように繊細な人に共感して寄り添うことが出来る。
繊細な人で良かったなと今では思うことが出来ます。

自分のこの些細な行動に9割の人は何も感じなくても、１割の人が不快に思うかもしれない。
自分が思う分、私はその１割の人のことを考えて行動するようにしています。
痛みや苦しみが分かる分、人に優しく出来るのかなと思います。
世界中の人々が、今よりほんの少し人に優しくできるようになることを願っています。

こちらの記事も是非ご覧ください。
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